遮蔽係数とはどのようなもの?
遮蔽係数とは
遮熱効果を表す指標で低いほど効果が高い
遮蔽係数(しゃへいけいすう)とは、建築や建材の分野で用いられる指標で、特にガラスや窓の性能評価に使われます。
遮蔽係数は、ガラスや窓がどれだけ太陽熱を遮るかを示すもので、主に日射熱をどの程度室内に取り込むかを評価します。
具体的には、遮蔽係数は以下のように定義されます
- 遮蔽係数 = 対象ガラスの総日射熱取得率 / 基準ガラスの総日射熱取得率
ここで、「基準ガラス」とは通常、厚さ3mmの透明な単板ガラスを指し、その遮蔽係数は日射熱取得率(0.88)を1.0として表します。
遮蔽係数の意味
1.遮蔽係数が1.0の場合
ガラスが基準ガラスと同じ程度の太陽熱を取り込むことを意味します。
2. 遮蔽係数が1.0より低い場合
ガラスが基準ガラスよりも多くの太陽熱を遮ることを意味し、室内が涼しく保たれやすくなります
3. 遮蔽係数が1.0より高い場合
ガラスが基準ガラスよりも多くの太陽熱を取り込むことを意味し、室内が暖まりやすくなります。
用 途
遮蔽係数は、特に夏場の冷房負荷を減らすために重要な指標です。低い遮蔽係数のガラスやフィルムを使用すると、室内への熱の侵入を減らし、冷房の効率を高めることができます。また、エネルギー効率を高めるための設計やリノベーションでも重要な要素となります。
遮熱フィルムについて
基準ガラスが厚さ3㎜の透明な単板ガラスで遮蔽係数が1になります。
低ければ低いほど太陽熱(赤外線)を遮蔽して効果が得られます。
【3Mナノシリーズ】
透明度高→ナノ90S(0.8)→ ナノ80S(0.65)→ナノ70S(0.61)→ミラー・スモーク度高
【NVシリーズ】
透明度高→NV35(0.6)→ NV25(0.5)→ NV15(0.35)→ミラー・スモーク度高
※個人的な感想ですがナノ90Sとナノ80Sを体感器で比較するとナノ80Sの方が『おっ!違う。熱くない』という感じで遮熱効果を実感します。
遮蔽係数が1に近いと透明度が高く0に近いとミラースモーク度が高くなる傾向になります。
0に近いほど遮熱効果が高くなります。
国家1級ガラス用フィルム施工技能士
FLOWIZM (フローイズム)
松﨑寛幸
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