窓ガラスフィルムの剥がし方は?基本的な道具や手順を詳しく紹介
窓ガラスフィルムの劣化などにより、新しいものへの変更を考えた時に必要なのが、今貼ってあるフィルムを剥がすことです。特に接着剤を使っていて、強い吸着力がある粘着タイプは、剥がすためにしっかりとした工程を踏まなければなりません。そこで今回は、自分で窓ガラスフィルムを剥がす際に必要な道具や、正しい手順についてご紹介します。
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窓ガラスフィルムのタイプを確認
窓ガラスフィルムを剥がす前に、どういった構造で貼り付いているのかを知っておきましょう。ここでは、主に窓ガラスフィルムに使用されている「吸着タイプ」「粘着タイプ」について解説します。
吸着タイプ
吸着タイプの窓ガラスフィルムは、粘着剤を使っておらず、シールのように貼り付けているため貼るのも剥がすのも簡単です。粘着タイプに必要な水溶液の用意なども必要なく、DIYに慣れていない人や初心者の人でも取り扱いやすいタイプと言えます。
粘着タイプ
粘着タイプの窓ガラスフィルムは、吸着タイプよりしっかり張り付くため、剥がれたり破損したりするリスクが減らせます。また、機能や種類が充実しているため、希望にあったフィルムが探しやすいのも嬉しいポイント。ただし、一度貼り付くと貼り直しは難しく、工程も吸着タイプより多いです。細かい作業が苦手な人には、扱いにくいタイプと言えます。
窓ガラスフィルムを剥がすのに必要な道具
今回は、粘着タイプの窓ガラスフィルムを自分で剥がす場合を想定して、道具や工程をご紹介します。粘着タイプの窓ガラスフィルムを剥がすためには、まず以下の道具を用意しましょう。
- カミソリの付きのスクレーパー(ヘラ)
- キッチンペーパー
- スプレー容器
- 中性洗剤
- マスク
- ビニール手袋
- ビニールシート
窓ガラスフィルムを剥がす前の準備
作業は、フィルムを貼った場所全体を濡らして行うため周りが濡れないように養生しましょう。家具なども移動しておいてください。また、中性洗剤入りの水溶液を使うため、マスク・ビニール手袋を着用して行うと安全です。水溶液は、500mℓのスプレー容器に水と中性洗剤を小さじ一杯程入れて作っておいてください。
剥がす作業の前に、温水で濡らした新聞紙をガラスに貼って30分程放置すると、接着剤が柔らかくなり剥がしやすくなります。
窓ガラスフィルムの剥がし方
準備を終えたら、以下の工程で窓ガラスフィルムを剥がしていきます。注意点もあるため、参考にしながら進めてください。
窓ガラスフィルムを剥がす
ガラスに水溶液を吹きかけます。この時、たっぷりと濡らしたほうが剥がしやすくなるので、しっかりと吹きかけてください。フィルムが濡れたら、上端にスクレーパーを使い、つまめる程度に剥がします。あとは指でつまみながら、下に向かって引き下げ、フィルムを剥がしていきましょう。一度で綺麗に剥がれるものではありませんので、ちぎれたら再度つまみ部分を作りながら、根気強く剥がしていってください。
接着剤を取り除く
窓ガラスフィルムが剥がれたら、接着剤を除去します。再度ガラス面に水溶液を吹き付けて、少し時間を置いておきましょう。接着剤がふやけたらカミソリ付きのスクレーパーで接着剤を取り除きます。
雑巾やワイパーを使い綺麗にする
大体の接着剤が取れたら、雑巾やキッチンペーパー・ワイパーを使って残った接着剤を完全に取り除きます。接着剤は固まると、取り除くことが難しくなるため、残った部分がないか丁寧に確認しながら、仕上げを行ってください。
窓ガラスフィルムを剥がす際の注意点
窓ガラスフィルムは、粘着剤でしっかり張り付いているため、少しずつ剥がしていく必要があります。この時に力任せで無理矢理剥がすと、窓ガラス本体を傷付ける可能性があるため注意しましょう。また接着剤除去の際にも、カミソリの付きのスクレーパーの刃でガラス面を傷付けないように気を付けてください。
自身での作業に不安がある場合は専門業者に相談を
窓ガラスフィルムは貼るよりも、剥がす方がコツが必要です。特に窓ガラスを完全に綺麗な状態に戻すのは、かなり骨が折れる作業になります。自分で作業することに不安がある場合は、迷わずに専門の業者へ相談しましょう。
国家1級ガラス用フィルム施工技能士
FLOWIZM (フローイズム)
松﨑寛幸
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