日常生活でたまに聞く可視光線とは?
乗用車のガラスやサングラス、マンションの窓などで出てくる可視光線透過率というワードですが可視光線とは具体的にどのようなものになるでしょうか?
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可視光線とは
文字通り視ることが可能な光すなわち人間の目に見える光のことを指します。
物体や材料が可視光線(約380nmから780nmの波長の光)をどれだけ通過させるかを示す指標です。通常、パーセンテージ(%)で表され、100%が完全に光を通すことを意味し、0%は全く光を通さないことを意味します。(可視光線透過率 VLT: Visible Light Transmission)
例えば、ガラスやプラスチックフィルムなどの透明な材料では、可視光線透過率が高いほど、より多くの光が透過し、その結果、より明るく見えることになります。逆に、可視光線透過率が低いと、光の透過が少なくなり、材料がより暗くまたは曇ったように見えることがあります。一般的には可視光線透過率50%程度で暗さを感じる場合が多いとされています。
この指標は、サングラスや窓ガラス、自動車のフロントガラスなど、多くの製品で品質や性能の評価に使用されます。
可視光線指数に触れる機会
サングラス
サングラスの可視光線透過率は、サングラスのレンズがどれだけの割合で可視光線を通過させるかを示す重要な指標です。この数値は、通常パーセンテージで表され、低い数値ほどレンズがより多くの光を遮ることを意味します。
一般的なサングラスの可視光線透過率は以下のように分類されます
【 80%~100% 】
非常に高い透過率で、主に曇りの日や夜間に適したレンズです。光をほとんど遮らないため、目を保護する効果はあまり期待できません。
【 43%~80% 】
中程度の透過率で、薄曇りの日や明るい屋内環境に適しています。一定の光を遮りつつ、視界を比較的クリアに保ちます。
【 18%~43% 】
一般的な日中の活動に適した標準的なサングラスです。晴れた日の屋外での使用に最適で、目をしっかりと保護します。
【 3%~18% 】
非常に低い透過率で、強い日差しや高い反射のある環境(例えば、雪山やビーチ)に適しています。このタイプのレンズは、非常に強い光を大幅に遮るため、目を強力に保護します。
選ぶ際には、使用する環境や目的に応じて適切な可視光線透過率のサングラスを選ぶことが重要です。
車のフィルム
日常生活では可視光線透過率など直面する場はないと思いますが、車の運転席や助手席などにフィルムを貼っている場合や貼る際によく目にすることがあります。
カーフィルムを貼る場合運転席と助手席は可視光線透過率70%以上というのが1つの基準になります。ガラス自体が可視光線透過率100%ではないので注意が必要です。
可視光線透過率70%のフィルムだから大丈夫ということで貼っても車検時に計測したら70%切っていたなんていうこともよく聞きます。ご注意ください。
マンションのガラス
フィルムを貼る際に可視光線透過率75%以上のものを貼ってくださいという規定があるマンションも多くなってきています。フィルムの仕事をしているとよく経験します。設置されているガラスとの兼ね合いがあると思います。
そのような窓に遮熱フィルムを検討される際には3Mナノ80Sなどが多く選択されています。
可視光線透過率81%でクリアしており、ナノ90Sより遮熱効果が得られ、基準もクリアします。
ナノ70Sになると69%になります。ついている数値がほぼ可視光線透過率になります。
あくまでもひとつの事例になります。規定がないマンションもありますし、あったとしてもすべてが75%以上という規定という事ではありません。お住いのマンションにご確認ください。
国家1級ガラス用フィルム施工技能士
FLOWIZM (フローイズム)
代表 松﨑寛幸
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