防虫フィルムってどうなの?
窓ガラスフィルムの機能性フィルムの種類で『防虫フィルム』というものがありますが実際はどのようなものなのでしょうか?どのようなものか説明していきます。
防虫フィルムとは
透明系防虫フィルムとはガラスの室内側に貼るものが一般的になります。虫が反応する紫外線領域の光だけカットして走行性を持つ虫の飛来を大幅に削減するフィルムです。(走行性のない虫には効果がありません)とメーカーカタログ等に記載されています。
走行性を持つ虫とは
「走行性」を持つ虫とは、刺激に応じて方向を定めて移動する性質を持つ昆虫を指します。この性質は、生物が外的な刺激(光、温度、化学物質など)に反応して移動する行動で、昆虫の生存や繁殖に重要です。
代表的な走行性の種類
光走性 (フォトタクシス / Phototaxis)
光に反応して移動する性質です。
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- 正の光走性(光に向かって移動する):ガやハエ、カメムシ
- 負の光走性(光から逃げる):ゴキブリ、ミミズ
化学走性 (ケモタクシス / Chemotaxis)
化学物質に対して移動する性質。
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- 例:アリがフェロモンを追って巣や餌に向かう行動
温度走性 (サーモタクシス / Thermotaxis)
温度の違いに反応して移動する性質。
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- 例:ある種のダニや昆虫の幼虫が快適な温度を求めて移動
湿度走性 (ヒグロタクシス / Hygrotaxis)
湿度の違いに応じて移動する性質。
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- 例:ワラジムシが湿った場所を好む
接触走性 (シグモタクシス / Thigmotaxis)
物体との接触を好む性質。
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- 例:ゴキブリが隙間や壁際を好んで移動する
実生活での例
- ゴキブリは負の光走性を持ち、明るい場所を避けて暗くて狭い場所に移動する傾向があります。
- アリは化学走性により、仲間が残したフェロモンをたどって餌の場所に集まります。
- ガは正の光走性を持ち、夜間に明るい光源に集まる習性が見られます。
実際の効果はどうか?
走行性はほぼすべての虫にあるといえる為、正の光走性を持つ虫の飛来を大幅に軽減するということになるでしょう。
だだし、防虫フィルムを貼っても虫は飛来します。
窓にサンプルフィルムを貼って照明を当てると夏場はかなりの虫が飛来します。場所にもよりますが茨城県では飛来します。
検討されていた茨城県のお客様の建屋の1枚ガラス上半分貼って試してみましたが期待した効果はありませんでした。
実際にはどうかわかりませんが例えば100匹飛来する虫が50匹になったという場合でも大幅に軽減するということになりますが50匹窓に飛来していたら大差はないのではないでしょうか?
飛来していた大量の虫が数匹程度になったらと期待してしまうものです。
防虫フィルムご検討の場合は
やはりサンプルフィルム等で実際に試してみるのが一番良いでしょう。貼ってみたけど期待する効果がなかったという事になったら何のために貼ったかわからなくなってしまいます。
虫は飛来するけど軽減できれば良いというご要望があったり、ご納得いただいてからの施工が間違いありません。
国家1級ガラス用フィルム施工技能士
FLOWIZM (フローイズム)
代表 松﨑寛幸
各種窓ガラスフィルムを検討する場合はFLOWIZMへ相談してみては?無料で現地調査や見積UV計測もできます。
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